2004年2月10日
生保を早期退職の3人、福祉の道へ
大手生命保険会社を早期退職した50代の男性3人が、障害児・者のデイサービスと居宅介護サービス事業所「アーチさくら」を名古屋市南区西桜町に開設した。「これからは会社のためでなく、自分のために、社会的な意義のある仕事をしたい」と張り切っている。(境田 未緒)
3人は、武田幸治さん(54)=半田市、堀田清吾さん(58)=十四山村、赤崎倫夫さん(53)=常滑市。いずれも保険会社で営業関係の仕事をしていたが2002年3月、「早期退職という名のリストラ」(武田さんら)で辞めた。
たまたま同じ再就職支援会社で次の勤務先を探していた3人は、50歳を超えるとほとんど採用がないことを知り、「自分たちでやれることはないか」と模索。福祉に関心を持ち、ホームヘルパー2級の資格を取った。
さらに高齢者介護に比べ、障害者介護のサービス供給が不足していると知り、ガイドヘルパー研修を受講。車いすやストレッチャーが運べるよう、そろって二種免許も取得した。
上下の関係がない形式にしようと、企業組合「カトレア・サービス」を設立。昨年7月から知的障害者施設で見習いをしながら安い物件を探し11月下旬、西桜町に一軒家を借りた。床面積約50平方メートルの木造平屋。段差などが少ないよう改装し、「アーチさくら」として1月中旬から、デイサービスを始めた。
3人を含めた常勤、非常勤のヘルパーは14人。障害児が対象のデイサービスは午後2時から6時までで、養護学校や家との送り迎えもする。知的障害者・児童が対象の居宅介護サービスでは、食事やトイレ、外出などを支援している。
子どもたちと一緒に絵を描いたり、ボール遊びをしたりしながら、赤崎さんは「障害者に先入観があったが、たとえば知的障害は、ものの見方やコミュニケーションの方法が違うだけと思うようになった」と話す。3人は今後、福祉器具を扱うなど「障害者が生きやすい環境をつくっていきたい」と意気込んでいる。問い合わせは、アーチさくら052-811-2949へ。 写真は、名古屋でデイサービス事業始める福祉分野で新たなスタートを切った堀田さん(手前)、赤崎さん(右)、武田さん=南区西桜町で
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