【ミス日本2024】椎野カロリーナに批判が集まる5つの理由

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ミス日本コンテスト2024で頂点にたったウクライナ生まれの椎野カロリーナさん。

見た目が日本人ではない、日本人の遺伝子を受け継いでいない、など批判的な意見が多くみられています。

この記事では、椎野カロリーナさんに批判が集まる理由について考えてみました。

ミス日本の審査基準への理解不足や、“日本人とはなにか”といった主観が色濃く出る問いに対して、人々の賛否が出ているようです。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

不倫報道を受け、椎野カロリーナさんがグランプリを辞退したことを最後に追記しています

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【2024ミス日本】椎野カロリーナに批判が集まる5つの理由

ミス日本コンテスト2024で見事グランプリに輝いた椎野カロリーナさん。

ご両親が日本人でなく、ウクライナ生まれであることから、「見た目が日本人ではない」「日本人の遺伝子を受け継いでいない」など批判的な意見が多くみられています。

ミス日本の厳格な審査をクリアしているはずなのに、多くの人の中に違和感あるのはなぜでしょうか。

ここでは、その理由について5つの視点から考えてみました。

<椎野カロリーナに批判が集まる5つの理由>
1.審査基準を勘違いしているから
2.日本人は同質性を重視するから
3.初めての外国人顔の受賞者だから
4.日本人が西洋コンプレックスを持っているから
5.帰化してからの期間が浅いから

詳しく見ていきましょう!

【理由1】審査基準を勘違いしているから

椎野カロリーナさんに批判が集まる1つめの理由としては、まず、審査基準を勘違いしているから、というものが挙げられます。

日本人らしさの基準を勝手に思い描いているわけですね

ここで、ミス日本が求める審査基準を見てみると、つぎのとおり。

引用:一般社団法人ミス日本協会

■美の基準
ミス日本コンテストでは「日本らしい美しさ」を提唱しています
内面の美、外見の美、行動の美の3つを磨くことで、
自分らしく輝きながら社会をよりよくしていく

■応募資格
日本国籍を持つ17歳から26歳(大会開催年の12月31日時点)までの未婚の女性

一般社団法人ミス日本協会

日本らしい美しさの定義が難しいですね

美の基準をみると、とても曖昧で賛否が起こりそうな表現になっていますね。

国籍、年齢、未婚の3つの条件が提示されているだけで、出身国や人種などは条件に含まれていないことがわかります。

ミス日本に出場するには、この資格を満たせばいいわけですが、批判する人の多くが抱いているのは、それとはまったくことなる視点です。

Wikipediaでは、日本人の定義が次のように表現されています。

日本人は、次のような幾つかの考え方・文脈により定義が可能である。

1.法律上の定義 – 日本国の国籍(日本国籍)を持つ人。
2.文化的特徴に基づく定義 – 日琉語族に属する言語を話し、日本の文化を担っている人
3.人類学的定義 – 日本列島に元来から居住してきた民族群(広義の「日本民族」)のうち、一つ以上の民族を血統に持つ人
4.大和民族(狭義の日本民族)
5.琉球民族(大和民族の支族と分類する考え方が主である)
6.アイヌ民族(大和民族と異なる日本列島北部の集団であった)

Wikipedia

日本人の定義はとても広いですね

今回批判的な意見を持っている人は、この定義のごく一部の日本民族に当てはまらなければ日本人とは言えない、といった考えをしていると言えます。

ですが、応募資格の内容から、『ミス日本は日本国籍を保有する者の大会』と言えますし、人種は問わないので黄色人種である必要はないわけですね。

あくまでも“国籍の代表”であって、“人種の代表ではない”ということですね

今回の批判を一言でまとめると、『ミス日本は古き良き大和女性を選ぶべき』という個人の主観が噴出したから、と言える部分が大きいのではないでしょうか。




【理由2】日本人は同質性を重視するから

椎野カロリーナさんに批判が集まる2つめの理由としては、日本人は同質性を重視するから

日本がずっと島国であったことを考慮するとやむを得ない性質かもしれません。

ここで、日本人の国民性に関する一つの調査の結果をみてみましょう。

日本国内においても、外国人がいくら生活してきたのであろうと、生活ぶりがいくら日本らしくなろうと、到底日本人には「外人」としか認めてもらえない。

この民族意識と凝集力によって、敗戦のダメージから立ち直り、繁栄の時代を迎え、今日まで日本経済の回復に大きく役立ったものである。

しかしながら、この民族意識による強烈な排外意識と自己認識は日本の弱点でもあることを無視してはいけない。

花超(2007)『地理的要素による日本国民性の劣等感と優越感』,北陸大学

日本人の独特な民族意識は珍しいのかもしれません

同質性を感じない人に対しては、受け入れない意識が強いですね

【理由3】初めての外国人顔の受賞者だから

引用:椎野カロリーナInstagram(2024年1月9日)

続いて、椎野カロリーナさんに批判が集まる3つめの理由としては、初めての外国人顔の受賞者だから

ミス日本は、1950年に第1回大会が開催されて以後、2024年で第56回を迎えますが、歴代受賞者は全員アジア人顔の日本人でした

前例がないものに対して“受け入れない”“拒否する”というのは、日本人の特徴ですね

批判的な人たちにとっては、椎野カロリーナさんをぱっとみて日本人と認識できるかどうか、ということが大きな意味を持と捉えているようですね。

ですが、ミス日本の応募資格には、そのような従来からの日本人顔という条件はありません。




【理由4】日本人が西洋コンプレックスを持っているから

引用:椎野カロリーナInstagram(2024年1月15日)

続いて、椎野カロリーナさんに批判が集まる4つめの理由としては、日本人が西洋コンプレックスを持っているから

カロリーナさんのグランプリに対する人々の反応をみると、

選ばれた理由を明確に知りたいな。
日本人のビジュアルではもう勝てないような気になってしまうから。
Jan 24, 2024

スピーチ聞くと賢そうな人だったからおめでとうと言いたいけど…何だか複雑だわ。
見た目じゃ絶対に勝てないし今後こういう人ばかりになるんだろうなぁ。
Jan 26, 2024

美人だよ。美人だけど
ミス日本ではなくない???
これから先絶対純血日本人の女の子に勝ち目ないじゃん
Jan 26, 2024

ガールズちゃんねる

椎野カロリーナさんの優勝に関して違和感を感じる人が多い理由は、「何が日本人か?」ということよりも、日本人の中にある劣等感を刺激してしまったのが大きい。日本人の中では「白人の方が上」という意識があり潜在的どころか、それは日常の中でもはっきりしている。
@May_Roma/Jan 24, 2024

日本人は西洋人に対しコンプレックスがあるから。人種的に足が長く顔が小さい美人族の参入はずるいという印象。ミス日本なら、短足・顔でかい民族間だけで競うべき。
@pwdhang/Jan 25, 2024

X

このような意見がたくさん見られるわけですね。

西洋より日本が劣っている意識はなぜ生まれたんだろう…

西洋的スタイルを目指し、戦後復興の過程を歩む中で、知らず知らずのうちに植え付けられてきた価値観が根強く残っているのがわかります。

今回、ミス日本の出場資格を満たしている椎野カロリーナさんに対しても、そのような西洋コンプレックスを持っている日本人が叩いたのではないかと考えられます。




【理由5】帰化してからの期間が浅いから

椎野カロリーナさんに批判が集まる5つめの理由としては、気化してからの期間が浅いから

椎野カロリーナさんは、5歳の頃に来日し、以後ずっと日本で暮らしています。

なので、母国語は日本語、生活面でも日本の文化や慣習の中で育ってきたわけですね。

日本在住は21年となりますが、

2022年に日本国籍を取得しているので、法律上、日本人になってからは1年と少し
(2024年1月のミス日本受賞時)

日本国籍を取得して日が浅いなかでの受賞を批判する人もいますね

帰化した人を”日本人でない”と批判するのは帰化制度の意義がなくなりますね

ここで、帰化してからの在住期間が長い著名人を見てみましょう。

<帰化した著名人の例>
孫 正義(実業家・韓国から)
長州 力(プロレスラー・韓国から)
新井貴浩(プロ野球選手・韓国から)
金本知憲(プロ野球選手・韓国から)
ラモス瑠偉(サッカー選手・ブラジルから)
ボビー・オロゴン(タレント・ナイジェリアから)
白鵬(大相撲力士・モンゴルから)
ドナルド・キーン(日本文学研修者・アメリカから)

例えば、このような人たちが何かのグランプリを獲ったり、日本代表となるような場合には、そんなに批判は出ないかもしれません。

これらの方々には長年の経験や実績もありますしね

椎野カロリーナさんも、帰化後ある程度の年数が経っていたり、仕事の分野での知名度が今より高い状況で、何かの賞を受賞するような場合は批判も少ないのでは、と考えられます。

椎野カロリーナの生い立ち・経歴

引用:椎野カロリーナ所属事務所サイト(フリー・ウエイブ)

椎野カロリーナさんのプロフィールを見ておきましょう。

椎野カロリーナのプロフィール

【氏名】
椎野カロリーナ(Кароліна Шиїно/しいのカロリーナ)
【生年月日】
1998年1月22日
【身長】
172cm
【両親】
父:ロシアとポーランドのハーフ
母:ウクライナ人(母親の再婚相手が日本人)
【日本在住期間】
21年間(5歳から)
【帰化年】
2022年
【学歴】
明治学院大学
【職業】
モデル(中学3年から)
【所属事務所】
フリー・ウエイブ(2024年2月5日退所)
【特技】
ワークアウトで美ボディを作ること
【趣味】
新しいメイク用品を試すこと

ミス日本の開催当日が誕生日だったそうです

物ごころついた時から日本で暮らしているので、精神的には日本人ではないでしょうか




国籍以外で“日本人であるか”の判断は難しい

今回の椎野カロリーナさんのミス日本受賞を受け、国籍以外で『日本人とは何か』を意味づけることがいかに難しいかがわかりました。

椎名カロリーナさんがミス日本に出場するにあたり、インタビューで答えた回答がこちら。

5歳で来日してから、インターナショナルスクールではなく、普通の学校に通っていた。だから、『自分は日本人だ』と思っていた一方で、“見た目は日本人と同じじゃない”というギャップがあった。だけど、見た目と心のギャップは国籍以外にも、性別や目に見えない持病などさまざまな場面で生じる。人を見た目で判断するのではなく、内面を尊重できる社会を作っていきたいので、ミス日本にエントリーした。

私はウクライナの言葉がほぼ分からないし、マインドも違う。つまり、ウクライナに行ったとしても居場所がない。私にとって唯一の母国は日本であり、自分の気持ちと国籍が一致している国も日本。『日本人ではない』と言われたら、どうしたらいいのか分からなくなる。

2024年1月26日オリコンニュース

外見と、自分が認識する内面が異なっていたら苦しいですね…

椎野カロリーナさんのこのコメントを読むだけでも、一つの基準だけで○○人と決めるのが難しいことがわかります。

ミス日本2024で、大会の最後に大会委員長が発言した内容が印象的です。

日本らしさというのは、見た目に宿るものでもなく、血に宿るものでもなく、心に宿るのではないか

2024年1月27日Yahoo!ニュース

今回、日本人の血統の視点から批判した人も多く見られました

これだけ人の行き来が複雑化し、単純に私は○○人と割り切れない社会の中で、本人の心を知り尽くすことがないまま批判するのは不条理なことではないでしょうか。

椎野カロリーナがミス日本グランプリを辞退

一時はミス日本2024グランプリに輝いた椎野カロリーナさんですが、週刊誌で不倫が報道されたことを受け、2024年2月5日にグランプリを辞退しました。

また、所属事務所も退所することに。

カロリーナさん本人もミス日本協会も予想できず前代未聞の事態ですね…

この発表を受け、SNSでは椎野カロリーナさんに対する賛否が続出することになりました。

『不倫報道あったのだから当然
2位の人を繰り上げにして、日本代表にしろ!
審査委員会はちゃんと説明しろ』

『朗報!そりゃそーだ
次はちゃんと大和撫子を選んでほしい』

『ウクライナ人でも日本人でも不倫したり、不倫相手が審査員してるミスコンに出たりしたらダメだよ』

『みんな叩き過ぎ。可哀想』

『不倫だけなら流石に気の毒すぎる
日本の血がないからって批判はわからんでもない
ミス◯◯大とかならいいのにね。』

『ちゃんと認めてごめんなさいできてエライ!』

2024年2月5日ガールズちゃんねる

場合よっては、報道を事実と認めず、やっと手にしたミス日本グランプリの座を守ることもできたわけですが、不倫の事実を認め、グランプリを辞退すると判断した椎野カロリーナさん。

不倫の事実は残念ですが、グランプリを辞退する勇気と潔さは持ち合わせていたと言えるかもしれません。

まとめ

この記事では、一時はミス日本2024のグランプリとなった椎野カロリーナさんに批判が集まる理由について見てきました。

<椎野カロリーナに批判が集まる5つの理由>
1.審査基準を勘違いしているから
2.日本人は同質性を重視するから
3.初めての外国人顔の受賞者だから
4.日本人が西洋コンプレックスを持っているから
5.帰化してからの期間が浅いから

ミス日本に出場する以上、自分に批判が集まるの当然との覚悟で臨んだ椎野カロリーナさん。

残念ながら、不倫報道を受けてグランプリを辞退する結果となってしまいました。

自分の行為を顧みながらも、根底には、長年向き合ってきた悩みに寄り添える社会を作りたい!という気持ちは横たわっているはず。

椎野カロリーナさんのこれからの再起を祈っています!