2023年10月2日、ジャニーズ事務所が社名を変更するとともに、今後の方針について記者会見を行いました。
会見が進み、新たな情報が次々と発表されると、SNSでは
新会社が『SMILE-UP.』?
社名は公募しないの?
つまりどういうこと?
と混乱をまねく事態に。
この記事では、
●ジャニーズ事務所は『SMILE-UP.』に社名変更して補償会社になる
●タレント育成は新会社を設立して社名は公募する
ことの要点についてまとめました。
【1分でわかる】ジャニーズ事務所の社名変更
2023年10月2日、性加害問題を受け、今後の体制について記者会見したジャニーズ事務所。
社名は変更されるのか、会社は存続するのか、所属タレントはどうなるのかなど、事務所の今後の展開について大きく注目されました。
短い時間の中で新たなワードが次々と出てきたため、会見が進むにつれて、SNSでは、
つまりどういうこと?
と疑問の声があふれることに。
今後の東山社長がとる体制について内容を整理しました。
ジャニーズ事務所は社名『SMILE-UP.』へ変更
東山社長より発表された内容は次のとおり。
事業内容は性被害者への補償のみ実施。
補償が終了次第、廃業する。
⚫︎現時点で確認できている被害者は478名
(うち325人が補償を希望)
⚫︎法を超えた補償を行うため、株式は100%藤島ジュリー景子保有のままとする
⚫︎2023年11月から補償を開始する
これまで行ってきたジャニーズ事務所のタレント育成事業について、今後は行わないとし、社名を『SMILE-UP.』に変更することとしました。
また、『SMILE-UP.』の業務内容としては性被害者への補償のみに専念すると説明がありました。
タレント育成は新会社設立へ
続いて、タレント事業について東山社長から発表された内容は次のとおり。
グループや個人とエージェント契約を結ぶことができると説明した東山氏の発言要旨は次のとおり。
「会社に委ねたり縛られることなく、タレント自らがその活動の方向性に応じて、自分自身で活躍の場を求めていくことになる。
新会社は、彼らとエージェント契約を締結し、そのタレント活動を最大限サポートしていきたい。
若手タレントなどはエージェント契約形式ではなく、新会社に所属することもできる。」
日本ではこれまで、タレントと事務所の関係は、事務所がタレントの面倒をすべて見る“マネジメント契約”でした。
今後はそれを改め、タレント個人またはグループに関する営業や交渉の部分のみを担う“エージェント契約”に変更されます。
タレント個人の自主性や自由度を発揮しながら仕事を行う形へ変わっていくことになります。
その点においては、“自分のやりたいことに挑戦できる環境”が整うことになりますね。
新会社の名前は公募!イベント化への批判
今回の記者会見で、タレント業務を行う新会社の社名は公募で決める、とした東山社長。
長年のジャニーズ事務所が解体され、新たな体制へ生まれ変わることを好意的に受け止める人がいる一方、新会社の社名を公募することが大きく批判されています。
『ジャニーズ事務所、新会社名称をファン公募へ。事実だとしたら最も「ショー」にしてはいけない愚策。ファンにとっては熱狂キャンペーンに。ノンポリにとっては冷笑主義というシニシズムを肥大させ大喜利に。いずれにせよ「過去の清算」をエンターテインメント化するということ。』
『ファンからの公募なんておかしいだろ。大喜利状態のイベント仕立てにして事務所の大罪を覆い隠す作戦だとしたら、あまりにも世論をバカにしているとしか言いようがない。』
『ジャニーズ事務所の新社名公募の件、事実ならマジでヤバイよ。
不祥事のダメージを最小限に抑えたかったら、対応のスピードが大事なんだよ。
9月の会見時に新会社設立と社名変更を発表してればスポンサー離れもここまでなかったと思う。
なのに、性犯罪の後始末をイベント化するの?最悪でしょ。👇』(引用:X(旧Twitter)より)
一般的に、企業の社名を公募するのはかなり珍しいんじゃない?
企業が販売する商品の名前やイベントの名前を公募する、また、オリンピックのマスコットキャラクターを公募するといったような行為と社名の公募とでは、その意義と重さは比較になりません。
確かに、長年支え、応援してくれたファンの気持ちを尊重する、という視点はあるかもしれません。
しかし、社会的重罪を犯した企業が、悪しき体制を立て直し、その後の未来を生き抜こうと本気で考えるならば、その冠となる社名は、再生にふさわしい理念を込め、役員自ら生み出すのが筋ではないでしょうか。
新会社もひと月以内に立ち上げるとする東山社長。
公募での社名がどのようなものになるか、注視していきましょう。
今後タレントはどうなる?
東山社長より、「若手タレントなどはエージェント契約形式ではなく、新会社に所属することもできる」と発表されましたが、ジャニーズタレントは次のような選択肢から、今後の身の振り方を考えることになります。
⚫︎新会社とエージェント契約をする
⚫︎新会社に所属する
⚫︎個人事務所を立ち上げて独立する
⚫︎TOBEへ移籍する
など
ジャニーズタレントが選ぶ道が増えたわけですが、どの選択肢を選んでも一からの再出発になるわけです。
タレントの新たな側面が発揮できるよう、ファンの応援がますます必要になってくるのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事をまとめます。
●ジャニーズ事務所が行ってきたタレント育成業務は新会社を設立して行い、社名は公募する
●ジャニーズ事務所は全所属タレントと一旦契約解除とし、今後、タレントは新会社とエージェント契約、または、新会社に所属することもできる
現在、ジャニーズタレントは人生の岐路に立っているわけですが、これからそれぞれに自身が活躍できる道を選んでいくことになります。
どのタレントがどんな道を歩むのか、温かく見守っていきましょう。
⚫︎新会社を設立し、ジャニーズ事務所が行っていたタレント業務を実施する
⚫︎ジャニーズ事務所に所属していたタレントやグループとは個別にエージェント契約を締結する
⚫︎新会社の社名はファンクラブで公募して決定する
⚫︎グループ名や会社名など、“ジャニーズ”と名の付くものは全て変更する
⚫︎新会社の社長は東山氏、副社長は井ノ原氏になる
⚫︎藤島ジュリー景子は新会社に一切関与しない