2025年4月の開催まで600日を切り、開催が間に合わないのでは?と危惧されている2025年の大阪万博。
大阪万博をめぐっては、建設費用、建設の遅れ、人手不足、開催地である夢洲と都心部とのアクセス、夢洲跡地の開発リスクなど、問題が山積みとなっています。
この記事では、
●大阪万博を延期するなら2025〜2026年になる
●ジャニーズ問題の海外への影響がやばい
●建設費用2300億円以上が無駄になる!とSNS炎上
について、気になることをまとめてみました。
大阪万博2025の延期はいつになる?
大阪万博の開催時期は、2025年4月13日から10月13日の半年間。
当初の予定では、2023年4月に着工式が行われ、その後工事が進む計画でしたが、
着工している海外の施設はなし
ということがわかりました。
工事が遅れに遅れているため、万博開催に間に合わない!延期確定では?という声が多く出ています。
建設の負担を軽くし、建設期間を短縮するため、プレハブ式の工法が提案されているようですが、それでも工事自体を手抜きすることにはならず、安全をしっかりと確保できる形で作る必要があるわけですね。
そのため、結局工事期間はそれほど短くできないのでは?との声も。
この現状を考えて、
になると予想されます(公式には延期は発表されていません)。
大阪万博に関する問題がどのようなものか、次にみていきましょう。
問題続出の大阪万博
パビリオンには3タイプがあり、そのうちのひとつ「タイプA」が、万博協会が敷地を渡して各国が自前で独自に建てる、というもの。
153か国が参加表明をしている中、「タイプA」の基本計画書を提出したのは、韓国とチェコ、モナコの3カ国(10月8日時点)。
建設の大幅な遅れが一番際立った問題と思われますが、そのほかにも、大阪万博開催には課題が山積みなんですよね。
●海外パビリオンの建設遅延
●当初の2倍ほどに膨らんだ建設費用2300億円
●開催地である夢洲の地盤が脆弱
●開催地である夢洲へのアクセスの悪さ
●人手不足
●労働時間不足
●ジャニーズ問題から波及するイメージダウン
問題多すぎじゃない?
これだけの課題をあと600日、一年半ほどの期間でクリアするのは相当に大変ですね。
万博の窮状が海外でも報道
こういった大阪万博の問題は海外からも大きな注目を集めています。
『コスト、遅延、労働力不足が大阪万博を脅かす』
2025年4月13日のオープンまで600日を切ったため、パビリオン建設の遅れや膨れ上がるコスト、労働力の問題により、イベントの縮小や延期を余儀なくされる可能性がある。
さまざまな政界の新聞は、日本の文化や技術力の粋を披露するイベントが大失敗になるのではないかと懸念している。
保守的な読売新聞の社説では、「現在の状況が続けば、一部の国がこのイベントから撤退するリスクがある」と報じた。開幕に向けて時間が刻々と過ぎているが、2023年11月末に前売りチケットの販売が始まるため、当局者や政治家は再考を余儀なくされている。
(引用:英大手新聞ガーディアンより一部要約)
このような不安がある中、参加国が工事を着工する気持ちが薄れてしまうことは容易に想像できます。
一刻も早く、問題点の解決案を海外に向けて発信する必要がありますね。
ジャニーズ問題の影響が海外にも
また、昨今のジャニーズ事務所による性加害問題が、大阪万博にも大きな影響を与えています。
万博シンボルキャラクターとしてジャニーズを続投
2018年4月、大阪観光局は、大阪府のPRキャラクターに関ジャニ∞を採用しています。
2023年9月の記者会見で、吉村大阪府知事は、
関ジャニ∞のメンバーのみなさんは関西出身で、『大阪を元気にしたい』という思いで手弁当で応援していただいている。(グループの)名称が変わるということだが、名称が変わってもみなさんと一緒に(魅力発信を)進めていきたい。
(引用:Yahoo!ニュース)
と話しています。
吉村知事としては、PRキャラクターとしてジャニーズを引き続き起用したわけですね。
しかし、万博関係者の本音はつぎのとおり。
海外と取引を行う企業ならば当然の判断。ジャニーズのタレントを起用することは、『性犯罪に寛容です』とプラカードを掲げているようなもの。
もし今後も万博のイベントに彼らを出席させ続ければ、欧米の人権団体やメディア、さらに万博の海外パビリオンに出資するスポンサー企業も黙っていないでしょう
(引用:アサ芸プラス)
海外からの批判をわかっていながらも、吉村知事がジャニーズを続投させるのは相当な勇気。
というか、むしろ“怖いもの知らず”のような印象を受けますね
このままジャニーズのタレントを使い続けていたら、海外からの批判は避けられないのではないでしょうか。
ジャニーズ続投なら参加拒否国も出る可能性大
このジャニーズの起用問題は、すでに他の場面でも影響が出ています。
2023年9月~10月に開催された『FIVBパリ五輪予選 ワールドカップバレー2023』では、大会サポーターに関西ジャニーズJr.のAぇ! groupが内定していたが、ヨーロッパのある参加国から強い抗議があり、起用を見送られた。
(引用:週刊文春)
Aぇ! groupは、このタイミングに合わせて、デビューをする予定だったとか
サポーター起用だけでなく、念願のデビューまでがなくなったのは相当のダメージですね。
グループとファンにとっては残念以外のなにものでもありません。
このまま、大阪万博にジャニーズを起用し続けていると、参加拒否国が出てくるのも時間の問題かと思われます。
ジャニーズ問題を大きく報じているのが、イギリス、フランス、そしてアメリカ。
このうち1カ国でもボイコットとなれば、雪崩を打って“参加拒否”する国が続出してもおかしくありません。
(引用:アサ芸プラス)
タレント自身はまったく悪くはないわけですが、ビジネスと人権の正当な関係を重視する国際行事だけに、日本は人権問題についてきっちりとした立場を表明する必要があるのではないでしょうか。
失敗なら税金2300億円の無駄遣い!
大阪万博の大きな批判の一つとしてあるのが、その建設費用。
当初の予算の範囲なんてなかったかのような増額の連鎖に、一国民として言葉を失ってしまうほどですね。
そんなに費用かけてでもやりたい…??
予算は当初の2倍近くに
大阪万博の予算の推移を見てみましょう。
●2018年の当初予算は1250億円
●2023年8月時点で1850億円に修正
●2023年10月時点で2300億円に修正
次から次に決定される費用増額。
よくこんなに簡単に何百億円も増やすもんだわ…
2023年10月時点では、当初予算より約2倍にまで増加してしまったわけです。
後だしじゃんけん、みたいなやり方がまかり通るなら、当初に見積もっていた予算はいったい何だったの?という批判があっても当然ですね。
この費用。
大阪府民だけでなく、国民で負担することになるので、日本国民はもっと声をあげてもいいのではないでしょうか。
SNSでも延期・中止せよと炎上!
大阪万博開催への賛否はありますが、膨れ上がり続ける建設費に対し、SNSでは批判の嵐となっています。
『建築わかってる人たちは、大阪万博は中止か延期以外ないと言ってる。軟弱地盤の問題もそうだけど、そもそも資材がないんだって。鉄骨だって発注してから入ってくるまでに1年かかるのに、まだ海外パビリオンの発注もないんでしょ。間に合うわけないじゃん、と。』
@kottur_lover22/Aug 12,2023『大阪万博に延期の可能性?
ここは潔く中止にした方が良い。
ムダ金を使って大規模な建設物を作り、客が少なくて大赤字になりそう。』
@7Znv478Zu8TnSWj/Jul 25,2023『大阪万博を中止や延期にしたら世界に迷惑がかかるという話もあるが、諸外国はパビリオン建設に乗り気ではないのだから、中止にも延期にもならない方が逆に迷惑なのではという気もする。』
@BATAO_Hetare/Aug 13,2023『新聞、テレビの在阪メディアが全く報道しない大阪万博の懸念をしびれを切らし社説で取り上げた京都新聞。
万博強行で不利益を被るのは大阪府市民だけではない。国の税金も入るのだから国民の大多数が不利益に。』
@kobogi343/Jul 18,2023(引用:X(旧Twitter))
どれもまっとうな意見だと思う…
大阪府も国もちょっと感覚狂ってきてるかな
万博が延期・中止されたケース
大阪万博より一つ前のドバイ万博ですが、コロナ禍を考慮し、開催期間が1年程度後ろ倒しになりました。
東京オリンピックも1年後ろ倒しになりましたね。
過去の万博についても、延期や中止になったケースはたくさんあります。
過去にはBIE(博覧会国際事務局)が開催を認めながら実現しなかった“幻”の万博もある。
平野暁臣(あきおみ)氏著「万博の歴史」(小学館)によると、1992年はスペイン・セビリアと米シカゴでの同時開催となるはずが、シカゴで財政問題などを発端に反対の機運が高まり、米側は撤退を余儀なくされた。
1995年開催が決まっていたオーストリア・ウィーンとハンガリー・ブダペスト。
しかしインフレ懸念などから、1991年にウィーンで開催の是非を問う住民投票が行われ、反対多数の結果、開催権を返上。
ブダペストも単独開催を見送った。
(引用:産経新聞)
これらの過去のケースからわかるように、万博を延期・中止するには、開催反対の機運を高めたり、住民投票を行えば良い、ということですね。
国が開催する方向で進めている現状では、なかなか延期・中止の意見を浸透させていくのは大変な道のりですが、大阪万博を取り巻く数々の問題が明らかになれば日本人の意識も大きく変わっていくかもしれません。
SNSなどでの私たちの反対の声をニュースで取り上げてほしい
行動あるのみですね!
まとめ
今回の記事をまとめます。
●大阪万博が延期されるとするなら2026~2027年になる可能性がある
●大阪万博のPRキャラクターにジャニーズを起用し続けていると、参加拒否国が出てくる可能性が高い
●2023年10月時点では、建設費用は当初予算より約2倍にまで増加してしまった
●延期して中途半端に建設費用がかさむなら、中止にしてしまった方が傷が浅い
●過去の万博が延期・中止されているケースがあるが、住民投票で万博の是非を決めるのもあり
今のままでは開催まで日にちがない日本。
世界に向けて、安心かつ魅力ある万博開催を見せられるかどうか、一つ目の正念場を迎えていると言えそうです。