【市民の声まとめ】安芸高田市民はどう思ってる?若者は市長派で高齢者は議会派が多い?

安芸高田市市民の声アイキャッチ 話題

全国的に顔を知られることになった広島県安芸高田市の石丸伸二市長。

2020年の市長就任当初から、市長と議会の対立が注目されてきました。

議会中継やニュースで配信されるその対立は、客観的に観ている分には多分に興味深い内容ですが、実際に安芸高田市に住んでいる市民はどう感じているのでしょうか。

この記事では、

●市長と議会の対立が激しい安芸高田市の市民は実際のところどう思ってる?
●安芸高田市が実施した市民アンケートの結果は?

について、市民の声を多角的な視点からまとめてみました。

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安芸高田市の市民の声【まとめ】

今回、安芸高田市の市民の声について調査をしたところ、現時点で次のようなことが明らかになりました。

<安芸高田市の市民の声まとめ>
若者は石丸市長支持者が多く、高齢者は議会支持者が多い傾向にある


●市民の話をよく聞き、市民に情報を提供し、また、市民への説明責任を果たしていると市民が捉えている議員は、議員の半数にも満たない

●高齢者が多い地域なので、市長提案の政策を通すには、事前に根回しをした方がよい

これらの声は、安芸高田市が実施した市民アンケートと、街頭での市民インタビューを中心にまとめています。

それでは、市民の声について詳しく見ていきましょう。

安芸高田市の市民の声【アンケート】

議場に立つ石丸市長1
引用:HOME広島ニュース

安芸高田市は市民を対象に、議会についてのアンケート調査を実施しています。

<アンケート概要>
表題:第1回安芸高田市議会の評価について
実施期間:令和4年6月27⽇(月)~7月6⽇(水)
全体数:98人
回答数:79人

市民は議員を問題視している結果に

この市民アンケートは、各議員は、市民の意見を十分に聞いているか、情報提供に努めているか、説明責任を果たしているかの3問と、自由記述から構成されています。

前段の3問についての要旨はつぎのとおり。

▶『それぞれの議員は市⺠の声を幅広く聴いていると思いますか?』の質問に対し、「はい」が「いいえ」を上回った議員は次の5名

南澤克彦
田邊介三
芦田宏治
熊高昌三
秋田雅朝

▶『それぞれの議員は市⺠に情報を提供・共有していると思いますか?』の質問に対し、「はい」が「いいえ」を上回った議員は次の4名

南澤克彦
田邊介三
芦田宏治
熊高昌三

▶『それぞれの議員は議員として説明責任を果たしていると思いますか?』の質問に対し、「はい」が「いいえ」を上回った議員は次の4名

南澤克彦
田邊介三
芦田宏治
熊高昌三
秋田雅朝

これらの結果から、

議員として持つべき資質を備えた人は、全議員の半分以下しかいない

ことがわかります。

3問ともに、16人いる議員のうち、4,5人しか実行できていないと回答しているわけなので、残りの約68%の議員の行動を問題視していることと言えますね。

肯定的な声

続いて、このアンケートの自由記述で公表された市民の声を見てみます。

まずは、石丸市長への肯定的な意見がこちら。

『市⻑ばかり批判されているような報道などよく⾒かけますが、僕には議員
が何がしたいのか全く分かりません。
田舎の仲良しグループと勘違いして
るんじゃ無いですか?給料に⾒合った仕事をして下さい。』

『話にならない議員が多すぎると思います。市⺠の声を聞いてもらう場がそ
もそもありません。議会にも出席しない議員は必要ないです。議員は半分
で⼗分
、市⻑の案に賛成します。』

『市⻑の言う「半減」は性急に感じるが、削減は間違いなく必要である。広
報誌を⾒て、「議会で質問をしない議員がいる」ということに衝撃を受け
た。あり得ない。反対議員の意⾒である「市⺠の声を拾えなくなる」とい
うのは理屈が通らない。もっと若い議員が増えてほしい。議員の定年制や
年齢制限も検討すべきではないか。』

議会が対話を拒まないと言っているのに市⻑の対話申し入れを断っている
状。矛盾がありすぎて困惑する。』

石丸市長の狙いどおり、これまで手を付けられなかった課題にようやくメスが入り、大きな変革のうねりを作っている安芸高田市。

自由記述のコメントも、批判的なものより、肯定的なものが多く、石丸市長の改革は市民に受け入れられつつある状況といえます。

批判的な声

続いて、石丸市長への批判的な声がこちら。

議員定数について、市⻑は議案を出す前に、市⺠の意⾒を聞くのが先だと思う。 議員定数は、地域にとってとても大切な問題。 それを論戦の武器に使うようなまねはやめてほしい。建設的な議論をしてほしい。』

『今回の質問については「わからない」と全てに回答しましたが、議員の方と個別の接触がない事や議員の方の個別の活動を把握していない為このような回答になりました。広報誌で市⻑さんの考えを聞くページはありますが、議員の方の議会だより以外の情報の発信の場があるといいと思います。議員はいきなり半分では無く、今まで同様2名ずつ減らしていく方がいいと思います。この問題は⼈口比率どうこうの数字の問題では無いと思います。』

『地元議員以外の評価は関りが無いから分かりません。今の安芸高田市は、市⻑がTwitterで自分の思いばかり。議員は何も言わない。災害で復興も進んでいないのにそのことについての⼀般質問も無い。市⺠の事についての意⾒を聞きたい。災害で困っている市⺠の事を考えない議員なら必要ない。』

『安芸高田市の特集番組を⾒るたびに情けなくなる。市⻑と議員は、まるで子供のケンカ。議会は、自分の言う通りにならんかったらというヤクザ節。安芸高田市⺠より我が⾝が大事な議員ばかり。政治の先輩で歳上なのに若い市⻑をいじめている。安芸高田市の恥を晒すのはやめてほしい。』

石丸市長と議会が対立している様子は、見る人によっては、子どもの喧嘩のように映るわけですね。

改革には、時に大胆さも必要ですが、その大胆さに慣れない人にとって、石丸市長の言動は少し強めの印象を与えるのかもしれません。




安芸高田市の市民の声【市民インタビュー】

政策についてプレゼンする石丸市長
引用:HOME広島ニュース

続いて、安芸高田市民の街頭インタビューの声を集めてみました。

肯定的な声

石丸市長のやり方に好意的な意見はこちら。

『私たちは応援しているよ。居眠り事件をやっつけた人でしょ?市長に反対してるのは居眠りをしている人たち。古い人が固まっているからあの市長のやりたいことができない。生活が便利になるから無印も本当は来てほしかった。』
(70代夫婦)

『僕は面白いと思う市長さん。やろうとして失敗したり。賢いからもう少しだけ上手くやればいいんじゃないかなとは思う。』
(30代男性)

『新聞で見る限りでは頑張っているなと思う。市議さんとうまくいっていない感じですけど、無印もあったらいいんじゃないと思う。』
(60代女性)

『市長はすごく頑張っていると思う。無印もやったらいいと思う。でも古い方がいらっしゃるようで…。以前よりも町が活性化していると思う。結構支持してる人が多いと思う。』
(70代女性)

『若いからいいんじゃないか。古い人たちはいつまでも縛られている気がする。
やっぱり若い市長さんでどんどん変わっていかないといけない。私は応援している。』
(60代夫婦)

『私は応援している。私の友だちが市長の友だちなので。同級生がグループライン作って応援している。市長のまわりには古い人たちが多いので反対されることが多いのでは。』
(40代女性)

『私は何がなんでも石丸市長を応援したい。頭がいいし、昔の議員とはまったく違う。汚職があっても議員に当選するのはやり手がいないから。今の議会を見ていたら、あそこに入って一緒に議員をしていこうという人はいないと思う。一般質問のレベルが低いし、質問にもなっていない。
(60代男性)

古い慣習を捨て去り、新しいもの、新しいやり方を取り入れていくべきとする気持ちが感じ取れますね。

批判的な声

では、石丸市長のやり方に反対、受け入れられないという意見にはどのようなものがあるでしょうか。

『私的にはいまいちという気がする。若い人が推してるから当選した。若い人には人気がある。私は無印は必要ないと思う。』
(70代男性)

『私は良い面と悪い面があると思うから一概には良い悪いは言えない。』
(70代女性)

若手でやり手だが、結構ワンマンで後だしじゃんけんみたいなことをするので、やり方が下手で若いよねと思う。この地域は議員さんもまわりも昔気質の人ばっかりだから、世の中のやり方についていけてない人がいる。』
(60代女性)

『全国的に有名になりすぎた。いい意味で有名ならいいけど、ちょっと、なんとかならないものか。市長も議会もどっちも大人になってもらいたい。どちらも意固地になっている。汚職があっても、付き合いがあればしょうがないという部分があるかもしれない。』
(70代女性)

『頑張っておられますね市長さん。だが、我を出したらだめだとは思う。議会の定員を減らすとか。目には目を歯には歯を、のやり方。』
(80代男性)

『言い方は悪いんだけど、市長はもうちょっと根回しした方がいいんじゃないかと。田舎だから話を通そうと思ったらある程度の人たちに話を聞きに行く必要がある。』
(70代女性)

『若い人には合う人だと思う。議会とは対立しているが、どっちもどっちかなと思う。』
(70代女性)

『若い人を入れるのはいいけれど、やっぱり昔からの人の意見も聞かないと
副市長もよくわからない人を選んでた。』
(80代女性)

『一言で言ったら生意気なんよ。だから議員のおじさんばあさんたちがみんな市長を嫌ってる。奇抜なことばっかり言う。人生経験が半分くらいの人なので嫌われている。』
(80代男性)

先の市民アンケートの結果でもあったように、これまでとは違うやり方に馴染めない人にとっては、石丸市長の言動は奇抜なものと映るかもしれません。

市民以外の声【SNS】

議場に立つ石丸市長2
引用:HOME広島ニュース

続いて、市民以外の声として、X(旧Twitter)での意見を見てみます。

『安芸高田市の石丸市長
中国新聞とのやりとりは酷い

確定します。
保護者
問うたことだけ答えろ
市の記者会見だから決めるのは私です
よろしいですね?
勝手なことはしゃべるな

これでやり取りしてると言えるのか
自分の応援しか市民の声ではない
言わないのも人の行動であることを知るべきだ。』
@jene683687901/Sep 3, 2023

『今、テレビ朝日の報道見ました。議長が市民の声?と話してましが、議案を通さない理由としては、薄っぺらい…議員同士タッグ組んだ所で、何をしたいのか?安芸高田市の未来が憂慮されますね、あんな発言される議員が居る地域に、これからを担う若者が住みたくなるだろうか?』
@nk2122152/Sep 28, 2023

『この黒幕の「市民の声を聞いてもらわんと我々も立場がない」というのが問題の本質です
結局「市長は我々議員を立てろ」と言いたいだけ
つまらないプライドを守るためだけに市長ひいては市民の足を引っ張っている清志会メンバーは、安芸高田市の将来のためにも去ってほしいですね』
@koro91081408/Sep 29, 2023

『最近、安芸高田市の市長vs古参議員がバズりまくってるけど
それに伴って
市民の政治意識、選挙意識もめちゃくちゃ上がってるらしい
ついでに市外の政治意識も。

これまで散々
「選挙に行け!」
と言っても響かなかったのに

これぞ
“ドリルを売るなら穴を売れ”
ってやつだよなぁ。』
@hisui_edit/Oct 10, 2023

『これ程までにYouTubeで取り上げられているってことは
世の中の考え方と安芸高田市市議会議員との考え方の乖離が発端ではないのだろうか?
議員を選ぶ市民はそこまで深く考えて投票していないのでは?そこに対してメスを入れたのだと思う』
@totoGOOL815/Oct 10, 2023

安芸高田市石丸市長のおかげで、地方議員にとんでもが多いことがよくわかりました。とんでもの情報源は町内と支援者と各省庁のHP。大好物は自分の待遇の現状維持。特定市民の声しか拾わない、発信しない議員は不要。でも…選んだのは有権者です。猛省して過ちを繰り返さぬように。』
@7MAOX69mju4HzwK/Oct 11, 2023

市民でない人たちは、さらに厳しい目で安芸高田市を見ているかもしれません。

議会の様子が動画配信されているので、議員の具体的な思考と行動が完全にオープンになり、観る者の政治への関心を大きく高めたと言えそうですね。

まとめ:安芸高田市民はどう思ってる?

石丸市長と議会の対立が収まる気配のない安芸高田市。

市民はこの対立が少しでも早く解消され、具体的に未来を描く話し合いをすることを望んでいます。

これまでにない手法で改革を進める石丸市長に一定の批判の声はありますが、それ以上に市長を応援している声が多いので、この勢いで、今の壁を超えていってほしいですね。