2023年9月28日の安芸高田市議会の本会議で、2021年度に引き続き、2022年度一般会計が不認定となったことが大きな注目を集めています。
不認定とした議会側の理由が、
会計とまったく関係がなくて衝撃的ですよね…
さらに、衝撃なこととして、石丸市長がトライアスロンに参加したのは計算だったことがわかりました。
この記事では、
石丸市長がわざとトライアスロンに参加した2つの理由
を中心に、気になることをまとめました。
一般会計が不認定に!理由は石丸市長のトライアスロン参加
大型台風が中国地方に接近していた2022年9月の3連休。
災害への対応が求められるなか、石丸市長が、千葉県で開催されていたトライアスロン大会に参加していたことが、危機管理上問題があるとして批判されています。
石丸市長の参加が、議会から問題視されたトライアスロンは
2023年9月28日に開かれた安芸高田市議会の本会議では、
(山本優議員)
台風接近中に石丸市長が県外にいたことについては“不適切な事務執行”である
として、2022年度一般会計が不認定となりました。
不認定は2021年度に引き続き2回目…
まったく関係のない市長の趣味を一般会計の不認定理由として挙げるなんて、聞いたことがない…
ちなみに、本会議後の臨時記者会見(2023年9月28日)で、石丸市長は、
この不認定については法的拘束力はない。市の事務執行に影響はない。
議員の一部がこちらに改善を求めているが、何がどう不満なのか、意見聴取を申し入れようと思っている。去年も同じ対応をしているが、議会は拒否している。
と答えています。
本来、議会で審議すべきは、事業の在り方や予算執行の内容となるはず。
その肝心の議論を経ずに、市長の行動の是非によって一般会計を認めるかどうかを決める、というのは、大きく本筋から反れていると言えます。
石丸市長がわざとトライアスロンに参加した2つの理由
2023年9月28日の臨時記者会見で、石丸市長は、2022年9月の千葉県でのトライアスロン大会に参加した理由として、次のようにコメントしています。
「私はなんの考えもなく動く人間ではない。
去年9月に千葉に行ったのはわざと行っている。
計算して狙った」
一体どういうこと??
その理由を見ていきましょう。
【理由1】話題にするため
石丸市長が2022年9月の千葉県でトライアストン大会にわざと行った一つめの理由は
2023年9月28日の臨時記者会見で、石丸市長が説明したのは次のとおりです。
参考にしたのは、数年前に、千葉県知事が台風が直撃した翌日に別荘かどこかに行っていた。それを受けて一斉にメディアが集中砲火を浴びせた。
これはネタになると正直思った。
台風への対応は万端に整えた上で、ネタになるぎりぎりのラインを狙った。
ぼくのアクションは話題になるなと思った。
なんとしても話題を作りたい気概を感じる!
ほかの自治体のケースを考察し、虎視眈々と考えを巡らせている石丸市長。
これまでも、議会と度々対立してきた石丸市長ですが、今回のアクションをすることで新たな火種をメディアに与えかねないわけです。
それでもそのリスクを取って、“安芸高田市を話題にする!”を第一に行動されたんですね。
結果、議会との溝がさらに深まってしまった側面もありますが、メディアに注目されたほか、SNSでも大きな話題を提供しつづけているので、『石丸市長の狙いどおりになった』と言えるのではないでしょうか。
【理由2】所得が高いトライアスリートの関心を安芸高田市に向けるため
石丸市長が2022年9月の千葉県でトライアストン大会にわざと行った二つめの理由は
同じく、2023年9月28日の臨時記者会見で、石丸市長が説明したのは、
もう一つの理由は、トライアスロンというのが大事。なぜならトライアスリートは所得階層が高い。
富裕層の目を安芸高田市に向けるというのは、本市にとって極めて重要な戦略。トライアスリートに関心を持ってもらって、ふるさと納税をしてもらったら何万、何百万円が入ることになる。もちろん、災害対応に問題ない体制を整えた上で、というのが、大前提である。その最低ラインを死守した上でのことだ。
もし台風が数時間早く安芸高田市に来ているなら、私は大会を棄権して帰ってきていた。
ここまで計画して狙って行動している、というのは、さすがインテリ市長とあって、頭の回転が早すぎる印象を受けます。
また石丸市長は、この自身の行動について、次のようにもコメントしています。
一つの行動で二つも三つも効果を狙うことが大事。
思いつきで行動するのではなく、二手三手、十手先まで見通して行動するのが仕事に求められている。
特に、生きるか死ぬかがかかっている自治体にとって、この視点は不可欠。
こんな考えの上司って素敵すぎる!
石丸市長がいかに本気で職務にあたっているかがわかるコメントですね。
トライアスロン競技にかかる費用
トライアスロン専門サイト「Triathlon Lumina」が実施した調査によると、
一般トライアスリートがトライアスロンにかける経費として
●自転車を含むトライアスロン用具にかける費用は25万円
●大会参加費用は1~4万円程度(個人参加)
になると報告されています。
また、トライアスロン競技者について
(一般トライアスリート)
になるとか。
これらの数字を見ていると、トライアスロン参加者は富裕層が多いといえるかもしれません。
トライアスロンは自治体事業として最適!
トライアスロンを自治体が注力する事業として見てみると、何歳からでも始めることができ、老若男女に適したスポーツとして評価されています。
トライアスロンの競技者・愛好者に経営管理者層が多いのは、集中力やタイム・マネジメントなど経営と相通じる要素があるからとされるが、中高年になってからでも始められる敷居の低さを併せ持つためでもある。
つまり、ある程度基礎体力さえあれば、トライアスロンは何歳からでも始めることができる”生涯スポーツ”なのだ。
全国の自治体がスポーツ・イベントとしてのトライアスロンを招致してきた理由はそのあたりにもあるのだろう。
(引用:宣伝会議2018年6月号)
楽しんで体力づくりをするのにいいかも!
日本トライアスロン連合が取りまとめているトライアスロンの国内大会だけでも、年間80回ほどの大会が開催されています。
開催都市の自治体は主催や共催といった形で大会に関わっていることが多いので、地域振興の点からも大会誘致はとても魅力的な事業ですね。
石丸市長のように、トライアスロンを趣味とし、私生活までも安芸高田市をアピールするのは理にかなっているといえるのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事をまとめます。
●一般会計が不認定となったのは2022年度で2回目
●石丸市長が台風接近中にトライアスロン大会に参加した一つめの理由は“話題にするため”。二つめの理由は“富裕層が多い競技者の関心を安芸高田市に向けるため”。
●トライアスロンの練習・用具・大会参加にかかる費用は、平均して年間50~60万円要するため、競技者は高所得層である傾向にある
●トライアスロンは何歳からでも始めることができる”生涯スポーツ”であるため、自治体の事業として最適である
石丸市長と議会との対立はまだまだ続きそうですが、重なる対話が安芸高田市の未来につながることを願っています!